2026.10.09
市民公開講座『心房細動 見つける、癒す、予防する』が行われました
日本では100万人近くが罹患しているという「心房細動」
名前はよく聞きますが、実際どんなものなのか、詳しく知っている方は少ないと思います。
新潟市医師会が主催した今回の市民公開講座には、そんな心房細動について学びたいと、多くの方々が集まってくださいました。
事前に募集した質問も、たくさん寄せられ、関心の深さがうかがえました。
心房細動についてわかりやすく教えてくださったのが、こちらのお二方です。
新潟大学医学部 循環器内科学分野の主任教授で新潟県脳卒中・心臓病等総合支援センター長である猪又孝元先生と新潟大学医学部総合病院循環器内科の医師である櫻澤実のり先生です。
猪又先生は、いつもこのような市民公開講座で一般の私たちにもわかりやすく病気について説明してくださるだけではなく、すぐに実行できそうなアドバイスもくださるので、とても勉強になります。その内容を少しだけご紹介しますね。
今回、印象に残ったのは、心房細動は、自覚症状のない人が、思っていた以上に多いということ。そして、合併症がとても怖いということです。合併症には、脳梗塞などがありますが、心房にできた大きな血栓が脳の太い血管を詰まらせる心房細動による脳梗塞はたちが悪く、「ノックアウト型脳梗塞」などと呼ばれているそうです。死亡率も高くて重症化しやすいそうです。そうならないために私たちができることは、やはり年に一回は健診で心電図をとってもらうこと。そして心房細動の疑いがあったら、放置しないで病院に行くことです。
ただ、その健診の時に必ずしも心房細動が起こっているとは限りません。
自覚症状がなくても異常に気がつくことができ、病院に行くきっかけを作ってくれる方法として血圧計を使うというアドバイスを猪又先生からいただきました。
私もあまり気にしていなかったのですが、家で測るタイプの血圧計には、「不規則脈波リズムマーク」という表示がついているものが多いそうです。ハートのマークで表示されているものもあるそうですが、この記録が繰り返し表示されるようだったら、是非、記録を持って医療機関を受診してほしいとのことでした。この表示が出た方の3割から4割に心房細動が隠れているそうです。
是非、血圧計を使う時は、「不規則脈波リズムマーク」に気を付けてみてくださいね!
櫻澤先生には、心房細動の最新治療についてもお話していただきました。
「医療の広場」の番組や、このような機会に司会をさせていただくたびに、医療の進歩には驚かされるのですが、心房細動にも新しい治療が出てきています。
パルスフィールドアブレーションという短時間に心筋に電圧を加える治療があります。2020年代に入ってから日本で行われるようになってきた最新治療です。パルスが心筋に作用しやすく安全性も高い治療ということで、新潟市でもいくつかの医療機関で受けられるそうです。
色々なことがスピードアップしているこの時代、自分の健康や病気について、自分からも情報を得ていくことはとても有益だといつも思います。
是非、皆様もこのような機会に、市民公開講座に参加してみてくださいね。